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ロジャースロールプレイ3

2004年6月10日(木) Vol.07

本日は、3回目の続きでロジャースだった。

まずは、先週から1週間の間にあった心境の変化、近況について、先生から質問を受ける。

皆さんからは「近親者の悩みに、カウンセリングの勉強が役立ち、聞いてあげるだけの大切さを実感した。」「先週の絵を描くワークから、自分を振り返った。」などがあった。

それから、小6長崎女児殺人事件についての話で議論。

大人の理解を超えている子供たちのモラルや、大人が変わる必要性、こういった状況に適応する対策として、カウンセラーの必要性など、この事件で、皆さんが受けた衝撃が大きいことを伺わせる内容だった。

講義は本題に入りアメリカから入ってきた「来談者中心療法」と言われる、現在のカウンセリングに多く用いられている方法についての説明があった。

来談者中心療法とは、カール・ロジャース(1904〜1986)が唱えた、クライエント中心療法。

ロジャースは、元来のクライエントの相談に対して、カウンセラーがアドバイス(指示)する、という方法に対し異論を唱え、クライエントの話を傾聴し、クライエント自身が自己解決できる療法を提唱した。

今回も、ロールプレイを行った。前回は、うなずき、あいづちを挟みながら聴く(傾聴する)ことに気をつけながら行なった。

これらは、相手を受け入れ、きちんと話を聞いていますよというサインを送る意味がある。

普段の会話でも、相手を受け入れている時は自然と行っている事だが、嫌々会話をしている時などは、無意識のうちに、うなずいたり、あいづちを打ったりしていないことがある。

心と行動はつながっているなぁとつくづく思う。

カウンセリングは、相手の話を聴くことから始まるので、この訓練はとても大事。

3グループに分かれ、時間は15分間行い、終了後、各グループのカウンセラー役、周囲の聴衆者、クライエント役の順で感想を発表した。人を変えて、もう1セット同じロールプレイを行なった。

聴衆者の感想からは、「カウンセラーがクライエントの言葉を使い、具体化出来ていた。」「もう少しクライエントのペースを待ってもよかったのでは…」のようなものがあった。

クライエント役からは、「沈黙した時、自分の気持ちを反芻して考える時間があった。沈黙を待っていてくれる安心感があった。」「自分の気持ちが言葉でうまく表現できないで、自分の気持ちを整理するのに、一人では難しい、カウンセラーの必要性を実感した。」「カウンセラーからの質問に気持ちを揺さぶられてしまった。」「カウンセラーに気を使った。」などの感想があった。

カウンセラー役からは「話したい衝動に駆られ、質問をしてしまった。」「アドバイスしたい衝動に駆られた。」「クライエントの話を聴くというより、自分自身を省みてしまった。」などだった。

カウンセラー役の感想の中で、「クライエントに対して、あいづちが打てず、言葉を発してはいけないという自分の気持ちに気づいた。」という感想があった。

ロールプレイでカウンセリングをしていると、自分の言動にも注意深くなり、自分の行動を振り返ることができる。“自分の気持ちに気づく”というのは普段の生活では、たびたびあることではないと思う。

カウンセリングする側の勉強にも、自分を知るというのは必要な事なので、この方にとって、とても良い経験だったろうなぁと思った。

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