maysionカウンセリング・アロマセラピー こころと体の癒しを求めて

ホーム > 通学日記メニュー > 通学日記

通学日記

<< 前のページ  |  次のページ >>  |  通学日記メニュー

スクール卒業生の講義-想定書簡

2004年7月15日(木) Vol.12

今日は、カウンセラークラスの卒業生でゼミ生のIさん、Mさんによる講義だった。

私は、体調が悪く始まるギリギリに来たため、Iさんのお話がもう始まっていた。

Iさんが紹介する想定書簡は自分に向けての手紙だった。

その前段階として感情というものを中心にお話があった。

何かを考えるときに価値観と感情があること。まず事象が起こるとその情報を認知し、思考し、感情が働く。

カウンセリングをする時に、カウンセラー側の感情が常に厄介ものになってくる。

相手の感情に自分の感情が揺さぶられる危険さや、同情と共感の違いについてなどのお話がある。

また、相手の立場に立って聞くため、自分の価値観を明確にしておく必要性と、相手の立場に立つ難しさ、間違ったアプローチなどを自分の体験と交えながらのお話があった。

ここまでの話を踏まえて想定書簡のワークに移る。

想定書簡とは、架空の人を受取人として手紙を書くもの。

今回は10年後の私宛に1通書き、それを受け取ったであろう10年後の私から、現在の私宛に1通書くというものだった。

誰かに見せる目的ではなく、自分へ向けての発信なので、できるだけ正直にありままの気持ちで書くこと。書く前に気持ちを整えてから書いていった。

その後、全員がこのワークによって気づいたことや、どのようなものになったか簡単な発表を行った。

10年後、自分の身の回りで起こりうる出来事が気になった人、今の問題が全て解決していて、未来は明るいと希望を持っている人などさまざまであったが、具体的に何になっているという発言はなかったように思う。(具合が悪くてあまり話を聞けていなかったので…)

自分を見つめる方法の1つにこういうものもあるのだなと思った。

後半、Mさんの講義に移った。

心理学の歴史とその方法について触れながら、心理学の根源は、人間関係、対人関係においてであるとお話があった。

相手のことが良くわからなかったり、自分の解釈で理解して悪い方向へむかったり。どんなに文明が発達しても、人の心のあり方は昔から大して変わらないようだ。

次に、白い紙に「言われたことを書く」というワークがあった。

言われた通りの図形を、言われた場所に順に書いていくのだが、みんな違う絵で完成した。

これは、同じことを言われても、受け取る側によって全く違うということを知るものだったが、残念ながら私は、途中でこの趣旨がわかってしまい、全く面白みのない、言われた通りの顔の形ができあがった。

こういったワークをやると、自分の“教科書どおりにしようとする”思考や、“相手の意に反すことのないよう”などというモノサシがあからさまにさせられるなぁ、と感じてしまう。

これに続いて、共通点についてのお話があった。

例えば、好きなタレントが一緒だと言う事が分かった時「あっ!一緒だ」と思い、そこで気が合い仲良くなったりするが、何かの共通点が一部でもあると一緒だと思い込む、女性に多い心理についての話だった。

一緒だと思っていて仲の良い時はいいのだが、勝手に自分と一緒と思っているので、相手との違いに気づかず、何かの時に違いをみつけると相手を悪く思ったり、そんなはずはない、などと思い込んだりするという。

他にも、同じ条件でも自分の方が良いと自分を評価したがるような心理があるという。

人の一部分だけではなく、全体を見ることの重要性。また、自分を知ることで相手もわかるというお話があった。

自分を良く知れば、相手との違いもわかるということだ。

私は「あっ!一緒だ」と思い、共通点で安心し、違いを恐れる女性に多いというこの心理を「同じごっこ」と命名した。(ちょっとふざけ過ぎたかな…)

また、悩みはサインというお話もあった。

悩むことは、自分にとって大事なことを気づかせるためのサインである。

だから、その時その問題に向き合っていく。たくさん悩んだから成長していく。

悩んだとき、自分と向き合わず、人のせいにしたり、人を恨んでいるときは、その悩みは解決せず成長もしていかない。

また、守秘義務についても触れた。カウンセラーは守秘義務があるが、普段の会話の中にも、そういった要素のものがあること。

例を挙げて、特定の人を信用して話したはずなのに、外部に漏れていたという事例の話があった。人の話を、他の人に話すには慎重さが必要だ。

クライエントに接する体験から、まだありもしないことを心配するクライエント、エネルギーの低いクライエントをプラスに転向させるアプローチ、病気の範囲とカウンセリングの範囲から、病院への誘導もあるというお話。

うつの人がカウンセリングに来ることがあるのでは?という質問に、うつに使われる療法は、認知行動療法が多いとお話があった。

共感についての質問に、「共感と同情は違う、例えば、クライエントが指を切っていたとき、カウンセラーも指を切る必要はなく、指を切って痛いという思いをわかってあげれば良い。」というお話があり、何て分かりやすいんだろうと感激した。

クライエントにのまれるのは、自分の価値基準を理解していないと難しいと思う。

どんな話だと自分の感情を揺さぶられるのか知らなければ、相手を自分と勘違い(混同)した感情が引き起こされる。 自分と相手との境がなくなってしまうのだ。

また、共感も同じだが、これは実際自分が共感される体験をするとわかりやすいのでは、と私は思っている。

言葉での表現は難しい、実体験に勝る理解はないだろうと思った。

ページの上へ戻る

Copyright (C) Maysion All Rights Reserved.