maysionカウンセリング・アロマセラピー こころと体の癒しを求めて

ホーム > 通学日記メニュー > 通学日記

通学日記

<< 前のページ  |  次のページ >>  |  通学日記メニュー

箱庭療法

2004年9月2日(木) Vol.15

箱庭療法の原型は、イギリスのマーガレット・ローヴェンフェルト女史が考案。その後、スイスのドーラ・M・カルフ婦人がユングの理論を取り入れ子供の心理療法に役立て、その後大人にも用いた。

箱庭療法に用いる箱は、大きさ 縦57cm×横72cm×高さ7cm、内側が水色に塗ってある砂の入った箱。内側が水色なのは、海や川に見立てることができるようにするため。箱の中に入る大きさの人形や動物、家などを使って、自由に砂の上に配置していく。

全員が、箱庭の実習にとりかかる。その後、出来上がった箱庭をひとりずつ見ていく。先生は、作った本人からどんなイメージで作ったかを聞いていく。作った人の解説と先生の解説を交えて、全員の箱庭を見た。

その後、箱庭についての効果や診断についてお話があった。箱庭療法を用いる際の注意として、自主性を重んじる。水を使っている所、荒っぽい所には気をつける。荒っぽい所は、心の問題を示している。子供の場合、人形同士を戦わせたりすることで、現実の問題を昇華させたりすることがあり、その後、穏やかな箱庭になったりすることがある。

次に箱庭の箱の中の配置意味について説明がある。

図1では、箱の左側を心の世界、右側を外的世界を示している。さらに細かく見てみると、図2の左上は、精神的・宗教的、左下は、根源的・衝動的、右上は、社会的・機能的、右下は、家庭的・感情的(母性)をな部分を示す。

図3は、更に、中心の意味づけがあるもの。

図1、図2図3

箱の中の位置は、説明の通りだが、囚われすぎず、自由に作者と治療者の想像力を働かせ、全体の印象を掴み判断する。

尚、使う色や、物の数についての意味は次の通り。(これもあまりとらわれ過ぎず、参考程度に)

<色> 赤→感情・情動 青→思考・冷静 緑→感覚・自然 黄→直感・希望

<数理解> 1、2→分割と統合 3→ダイナミックス 4→調和と統合 5→中心核 6→→二つの図形 7→宗教的・神秘的 8→円満 9→幸運 10→完成

箱庭療法やコラージュに関連して、子供のカウンセリングについてのお話があった。

あまり話さない子のカウンセリングでの出来事で、その子が興味を持つスポーツの話を聞くと、今まで黙っていたのが嘘のように活き活きと良く話すことがわかった。そこで、自分の気持ちを上手く表せない子供にとって、有効な絵を描かせてアプローチすることを試みたそうだ。

言葉でうまく表現できない子供や、自分の思いを伝えるのが難しい大人のカウンセリングには、箱庭療法やコラージュなどが有効。但し、コラージュは、はさみを使うので、刃物を持たせても危なくない場合のみ用いるように。実際のアプローチには、あれこれと質問したりせず、「これは、何ですか?」と質問して相手の話すペースで進めていくということだ。

ページの上へ戻る

Copyright (C) Maysion All Rights Reserved.