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アロマセラピー

フレグランスの香りからアロマセラピー

子どもの頃、家に母のシャネルNo.5 がありました。これが香りとの初めての出会いだったと思います。

母の香水のなかでも、私の一番のお気に入りはカネボウ「五月の森」。

火の鳥 」のパヒュームパウダーも大好きでした。

その香りのふたを開くと、何とも心地よい気分になったことを憶えています。

大人になってからも、香りの心地よさを求めて、色々な香水を楽しんでいました。

その中でも、長いこと手離せなかったのは、クリスチャンディオールのプワゾン

1980年代、世界的に大ヒットした名香です。その甘く深い香りは、多くの人々を魅了しました。

私もその一人でしたが、ヨーロッパの風土に合わせたこの香りは、湿度の高い日本では、まとわりつくような重々しさがあり、きつくて嫌がる人もしばしば。

私自身も、その重く強い甘さの香りに、少々戸惑っていましたが、それでも、毎朝、耳の後ろに付け出かけていました。

プワゾンを毎朝使っていた本当の理由は、バスタイムにありました。

私は、一日の仕事を終え、眠る前にお風呂に入ります。

そのバスタイムに、髪を洗うと、プワゾンの残り香であるサンタルウッド(白檀)の香りに包まれました。

何とも甘く、落ち着く幸福な香り、一日の疲れを癒すかのよう…

この一瞬の気分を味わうだけのために、毎朝、使い続けていたといってよいかもしれません。

まだ、アロマセラピーという言葉も知らない時代でした。

私は知らず知らずに、プワゾンという香り(アロマ)を使って、癒し(セラピー)の時を手に入れていたのでした。

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アロマセラピー香りの世界に魅せられて

それから、自分の好みのフレグランスを求めて、フレグランススクールに通うことになりました。

子どもの時、成城の雑貨店で買った、今となっては名前もわからない香りを再現したかったのです。

スクールでのさまざまな香りとの出会いは、とても新鮮なものでした。

花や樹木、動物から摂った香りの元から、その組み合わせによって、魔法のように変化していく香り。

香りの奥の深さに、ただただ驚くばかりでした。

その講座の中で、私は初めてアロマセラピーで使う精油(エッセンシャルオイル)と出会いました。

凛とした命の力強さを持つその香りに、合成香料とは違う魅力を感じました。

合成香料のフレグランスは、香りの魔法を持つジュエリーボックス(宝石箱)。

エッセンシャルオイルのアロマセラピーは、疲れたこころと体を癒すレスキューボックス(救急箱)。

アロマセラピーをだんだんと知るうちに、これが、私の求めていたものだと感じるようになりました。

好きな香りを用いながらも、精神的にも肉体的にも働きかけるアロマセラピー。

私は、幼い時、身体も弱く、メンタルが影響するという喘息に悩まされ、大人になってからも、健康に自信がない日々を送っていました。

アロマセラピーの世界は、香り好きでもある、私のニーズを充分に満たすものだったのでした。

その後、2000年からアロマテセラピーの勉強を独学で始め、2005年にインストラクター資格を取得。

2006年にサロン、アロマシオンを開業。2005年から目指したアロマセラピスト資格は、2008年にカルテ審査を通過し、資格取得しました。

現在はサロンの他、アロマスクールでアロマセラピー講師も務め、アロマセラピーを学びたい方の応援をしています。

アロマセラピーの魅力を、アロマを使った先人の知恵を、多くの人に知ってほしい…

あなたもアロマセラピーの世界に触れてみませんか。

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