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カウンセリングの基本ロジャース

2004年5月20日(木) Vol.04

もう4回目になるが、まだクラスの人全員と話すことが出来ていないので、顔や人となりを覚えるためのゲームをした。

30名以上もいると多くて中々覚えられないなぁ。

それから本題へ、グループに分かれて前回同様ロールプレイをする。

終了後、グループごとに、カウンセラー役、クライエント(相談者)役、それ以外の聴衆者から感想を発表する。

皆の声で多かったのが、「カウンセリングに来た人の多くは、解決策を期待して来ている。聴いてあげるだけで、カウンセラーは良いのか?クライアントのためになるのか?」という疑問。

これについては、ほとんどの人は疑問に感じると思う。

これは、カウンセリングが、世間で誤った認識をされていることで起こると思うのだが、例えば、クライアントが「息子が私の言うことを聞いてくれず困っている。どうしたら良いのか?」と相談してきたとする。

クライアントは『どのような手段を取れば、息子が言うことをきくのか?』とカウンセラーに質問しているつもりなのだ。

けれども、これでは、カウンセリングではなく人生相談だ。

しかし、クライアントはカウンセラーに相談すれば、言うことをきかせる手段を教えてくれると思っている。

私は、カウンセリングに行ってがっかりした、カウンセラーと合わなかったという話を聞いたことがある。

がっかりした原因の大抵は、自分が思った通りの答えでなかった場合だと思う。

カウンセリングにやってくる人は、子供、夫(妻)、姑、同僚のことなど、他者との関わりについて話に来るが、自分に問題がある(自分の心が困っていると感じている状態)と気付いている人はとても少ないと思う。

また、気付いていたとしても、今までのやり方を捨てられず、新しい方法を見出せない人だと思う。

仮に、アドバイスを受けて、悩みから開放されても、一時的に逃れただけで、また、違う 悩みがやってきたりして、いつも同じことの繰返し、と感じてないだろうか?

カウンセラーは、クライアント自身が解決する知恵を、自分の中から見出す手伝いをするに過ぎないと思う。

だから、極端に言えば、がっかりして来なくなっても、それは仕方ないことで、クライアント自身の選択だと思う。

また、合わないと思ったカウンセラーに、違和感を持ちながら通う事は無意味なので、他の人を探せば良いと思う。

クライアントを取り巻くほかの人が原因の場合も、他の人にアプローチはできない。

まずは、目の前で悩んでいる人の話を聴かなければならない。

例えば、好き嫌いが多すぎる子供に悩んでいる親がいるとする。

この時、子供に好き嫌いをなくすよう、促せれば良いと思いがちだが、好き嫌いがあっても、子ども自身は全然困っていない。

悩んでいるのは、子供に好き嫌いをやめてもらいたいである。

だから、親自身の話を聴かなければ意味はない。

困っていると感じているのは、親であって、息子は全然困った子供なんかじゃないかもしれない。

子供はむしろ、なぜ困った子供扱いされているのか理解できず、困った子供のつもりなんてないと思っているかもしれない。

相談に来ている人のほとんどが、そんなことを思いもしないでやってくると思う。

だから、その事実に気付く手伝いをするために、カウンセラーは存在すると思う。

カウンセラーの存在は、そういった自身の問題を気付かせるためのものに過ぎないと思う。

この本人の問題を気付かせることで、本当に困った子だったのか?困った子と思ったのはなぜなのか?困った子になったのはなぜなのか?どうして親の言うことをきかないのか?そうなった理由、原因は何なのかといった具体的なものへ結びついていく。

親の感情からきているものだとすれば、親の考えている理想の子供にあてはまらないので 、困った子供と感じていたり、嫌っている人と同じ行動をするので、困った子供と感じているのかもしれない。

子供の問題行動が原因なのだとすれば、親の息苦しい支配から逃れたいからやっているのかも知れない、自分を理解してくれない親に対しての苛立ちからかも知れない、愛情を注いでくれない親に注目して欲しいからかもしれない。

いずれにしても、この親子関係に、何らかの問題があるという事は事実だが。

それは、共依存であるかもしれないし、過保護や過干渉であるかもしれないし、放任であるかもしれない。

その問題を本人が実体験として理解できなければ、問題は解決しない。

『過去と他人は変えられない』子供も他人(他者)なのだ、親(自分)が変わる事によって、子供(相手)が変わっていく。

その道のりに、ただ寄り添っていくのが、カウンセラーの役目なのではと私は思う 。

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